テーブル天板・脚の剥離再塗装(オープンポア仕上げ)

天板before-after

建具業者さんよりお客様のテーブル天板と脚の塗り替えをご依頼いただきました。導管を埋めずに木肌を生かしたオープンポア仕上げでのご依頼です。

大切に使われていた天板と脚を剥離再塗装で新品同様に再生する工程をご紹介します。強靭な塗膜、高い耐候性・耐汚染性・耐熱性・耐久性を併せ持ちながら環境にも優しい塗料を上塗りに使用しています。

〈剥離前の様子〉

剥離前のテーブル天板

大きく目立つキズは少ないが、塗膜剥がれが多く全体的に汚れが目立つ状態です。

剥離前のテーブル天板 キズ・塗装剥がれのアップ

擦れて塗膜が剥がれ、汚れで黒ずんでいます。

剥離前のテーブル脚 塗装剥がれ多くあり

天板の横に並んで付くタイプの脚 天板同様に塗膜が剥がれ汚れが付着しています。

1)レベルサンダーで天板天面を剥離

古い塗膜をレベルサンダーで剥離する様子

まずは、レベルサンダーで表面の塗膜を剥離します。回転しているサンドペーパーの上からエアシリンダーパットで押さえて古い塗膜を削っていきます。レベルサンダーは、テーブル天板の塗膜剥離においては最も効率の良い機械です。

表面剥離後の天板

レベルサンダーで古い塗膜を大まかに剥離した状態です。

2)ハンドサンダーで天板木口などを剥離

木口をハンドサンダーで剥離する様子

天板の木口面はハンドサンダーを使います。

ハンドサンダーで天板全体を綺麗に整えている様子

レベルサンダーが当たりきらなかった箇所もハンドサンダーで丁寧に剥離します。

古い塗膜を完全に剥離した天板

きれいに古い塗膜が剥離され、細かい傷や汚れも削り落とされ滑らかな木肌に整っています。

3)ベルトサンダーで脚を剥離

ベルトサンダーでテーブル脚の塗膜を剥離する様子
ベルトサンダーでテーブル脚の側面を剥離する様子

テーブル脚はベルトサンダーを使い天板と同じように古い塗膜を剥離します。

4)着色・下塗り

※この工程のみ別の天板の写真です。

着色

素地着色、ワイピングで導管にしっかりと色を入れます。

下塗り

サンディングシーラー × 2回(インターバルあり)

5)下研ぎ(ハンドサンダー等)

下塗り後の天板にハンドサンダーで下研ぎをする様子
全体が均等にサンダーが当たっているか確認しながら作業

下塗りでザラついた塗膜を研磨によって平滑にし、上塗り塗料の密着を良くする事が下研ぎの主な目的です。

テーブル脚の下研ぎは手研磨で

脚のようなデリケートなものは手研磨で行います。

6)カラーリング・上塗り

上塗りカラーリングの様子

色見本に合わせてカラーリングです。カラーリング塗料の調色はもちろん自社で行っています。

カラーリング後の上塗りクリアーを吹き付け

カラーリング後は、超微粒子のファインセラミックスを配合した高耐久性の塗料をトップコートとして使用します。強靭な塗膜、高い耐候性・耐汚染性・耐熱性・耐久性を併せ持ちながら環境にも優しい塗料です。

テーブル脚の上塗りカラーリング

天板同様、まずはカラーリングです。

テーブル脚 上塗りクリアー

同じく高耐久性のトップコートをして完成です。

上塗り直後の様子

塗りあがり直後の様子です。

〈仕上がり〉

天板 塗り替え完了写真
天板 アップ写真
テーブル脚 塗り替え完了写真

キズや汚れがなくなり、滑らかな木肌がよみがえりました。高耐久のトップコートを使っていますので、購入当初の塗装よりも長持ちしてくれることは間違いありませんね。今回はオープンポア仕上げのご依頼でしたが、クローズポア仕上げにすることも可能です。

弊社は業者様向けの塗装専門会社です。営業を置かずに木工塗装業に専念することで、ハイクオリティ且つハイコストパフォーマンスを実現しています。楽器(ピアノなど)の再塗装や個人のお客様からの塗装依頼や家具等の塗り替え依頼はお受けしておりませんので、何卒ご理解のほどよろしくお願いします。

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