歴史・沿革

ピアックスの原点や歴史をお伝えします

ピアックスの歴史

原点-理想のピアノづくりから

当社のルーツは、名ピアノ「DIAPASON(ディアパソン)」の製造に深く関わるところから始まります。
ディアパソンは、ピアノの原理を極めた技術者・大橋幡岩(おおはし はたいわ)氏によって設計され、演奏家や音楽大学の学生から高く評価されたピアノブランドです。

その理念に共感し、ディアパソンブランドをともに築いたのが、浜松楽器工業株式会社の設立者・馬渕真蔵氏です。彼らが目指したのは、量産を前提とせずヨーロッパの名門メーカーのようにひとつひとつ丁寧に仕上げる“理想のピアノ”でした。

しかし、理想を追求したものづくりは時代のニーズと合わず、次第に経営が厳しくなっていきます。その矢先、代表の馬渕氏が急逝し、会社はさらなる困難に直面することとなりました。

新たな挑戦-ピアックスの原点へ

当時、浜松楽器工業の役員だった小原七郎(おはら しちろう)は、会社を存続させようと奔走しましたが、従業員全員を引き継ぐには資金が足りず、やむなく断念することになります。

その後、大手楽器メーカーがディアパソンブランドの営業権を取得し、「株式会社ディアパソン」が設立されます。のちにこの会社は統合されましたが、ブランドは今も引き継がれています。

創業者小原七郎

ピアックス創業者 小原七郎

ピアノの鏡面仕上げを担当していた技術者・長谷川氏と小原七郎が手を取り合い、新たに立ち上げたのが、当社の前身となる「長原美工(ながはらびこう)」です。

ピアノメーカー下請け時代

その後、事業は拡大し、小原七郎の跡を継いだ二代目のもとで、当社は大手ピアノメーカーの下請けとして多くのピアノ塗装を手がけるようになります。

当時は従業員約18名。1日で従業員数と同じ数のピアノを塗装できれば“高生産性”とされるなか、ピアックスでは製造工程や機械の工夫により日産20台の塗装を実現していました。

沿革

1963年3月

会社成立。 木製テレビケースや木製オルガンの塗装を経て、大手ピアノメーカー・中小ピアノメーカーなどの下請けとして30年間、ピアノ産業に携わる

1989年

社名変更。“ピアノの塗装で培った技術を未知のエックスへ広げていこう”という想いから「長原美工株式会社」を「株式会社ピアックス」へ変更

2005年

ピアノ産業から完全撤退。高級ピアノに塗装される鏡面仕上げの技術を活かし、特注家具やインテリアパネル、キッチンパネルなどの塗装を手がける

2008年

「写真絵画いれ込み塗装仕上げのピアノ板」技術で実用新案を考案

2012年

静岡県より「ピアノ鏡面仕上げ技術を活用した高級インテリア商品の開発・販売」にて経営革新計画の承認を得る

2013年

いわしん・がんばる起業応援ネットワーク(静岡産業大学、静岡理工科大学、静岡文化芸術大学、袋井商工会議所、磐田商工会議所および磐田信用金庫)が主催する第12回ビジネスコンテストにおいて最優秀賞受賞

浜松市より、地域の優れた技術の維持継承と、次世代産業を担う人材の育成を目的として、代表取締役小原敏夫が「浜松ものづくりマイスター」に認定される

2016年

代表者変更 「小原敏夫 代表取締役会長に就任」 「小原林太郎 代表取締役社長に就任」

自社商品 木製花器「きゅうと」発売開始

静岡県より「新たな鏡面仕上げ技術を活用した雑貨の開発・販売」(商経第185号)にて経営革新計画(平成28年2月~平成33年1月)の承認を得る

TRINUS×日経テクノロジーオンライン「第1回 ユニーク素材・加工技術コンテスト」優秀賞受賞

2017年

静岡県より「デザイン性の高い多種多様な形状に対応する新たな治具の開発と事業化」(商経第333号)にて経営革新計画(平成28年2月~平成33年1月)の承認を得る

関東経済産業局より「経営力向上計画」(2017関経向申第4468号)に係る認定をされる

2018年

電源不要の木製スマホスピーカー&スタンド「COAT&ECHO」発売開始

2021年

任期満了に伴い、小原敏夫が代表取締役を退任

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